今回は名古屋市南区での井戸埋め工事を紹介致します。
この工事も写真を撮りましたから、作業の流れ・状況がわかりやすくなっていると思います。
今回のこちらのご主人、古い堀井戸があるのですが「井戸が使えるなら使いたいが、使えなかったら埋めて欲しい、ただ井戸の状態は封印してあるので井戸状態がわからないから調査をして、判断後に施工方法を決めたい」いうことから始まりました。お伺いしましたら、地面にフタがしてあってコンクリートの板を鉄製のアングルで支えながらフタの固定をして密閉していました。この状態は非常に危なく鉄製のアングルですので錆びていつフタがこわれてもおかしくない状況でした。とりあえず最初は簡易的な調査ですので大きい穴は開けられず小さい穴から調査しました。どうやら水はなく土が崩れた感じがありましたので井戸は期待出来ずこの状態ではやはり危険ですので井戸を埋める方向で進めていきました。
櫓を組んで安全対策をして本工事にかかりフタの一部を取ったのですが、中の状態はやはり素堀(井戸の管のない状態)の井戸で内面が崩れていたのですが、予想を遙かに超えた崩れ方でこのまま放置しておくとフタの外側から穴が開いて一気に崩落してしまう危険性がありました。この時点で発見出来たので本当によかったと思いました。
こちらの井戸の特徴は屋外に設置されていて深さ6mぐらいで浅い方の部類の井戸なんですが、先ほども書きましたが素堀状態で井戸の内面がかなりえぐり取られてかなり危険な井戸でした。今回はこのような状態ですので井戸の中には入らずお祓いをしてそのまま埋めることにしました。本当は井戸に入って土を出してから埋めたかったのですが、井戸側面がもろく上から崩れやすい状態で危ないのと、仮に掘ったとしてもどのくらい埋まってしまっているのかわからないので今回は井戸に入っての工事はやめることになりました。
井戸径が1.3mもありさらには中もくずれているので砂の量はこの深さに対してはかなりの量になりました。6㎥~7㎥になり道路から階段の登りになっておりただひたすら砂を運んだ憶えがあります。
こちらのご主人(施主さん)とは現役に仕事をしていて一度も会ってはいないのですが、メールのやりとりで会話をして、こちらの事情も考慮していただき作業的にすごくスムーズにいきました。ご主人のメール内容や対応等・ご家族の対応もよく、すごく好感が持てました。その節はありがとうございました。今回工事のことで思ったのですが、使わない井戸(管理されていない井戸)があるお宅では井戸を埋めることをおすすめいたします。お金の問題やお祓い等いろいろな問題もありますが、井戸が崩れるだけならまだいいのですが、人や建物のに被害が出ると取り返しがつかない事故にもつながりますので、古井戸を所有している方は一度、ご相談ください。